玉屋ブログ

素敵な老夫婦のお話。

2019/07/16

前を歩いていた80歳くらいの老夫婦。

お婆さんがかなりいっぱい荷物持って、

お爺さんは手ぶら。

なんてひどいお爺さん…と思っていたら、

少しして

「じゃんけんぽん!」

「やっと交代だ」

「負けちまったか」

と二人とも満面の笑顔。

いくつになってもこんな素敵な関係でいられる2人が

とても羨ましかった。

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あなたらしくのお話。

2019/07/10

高校時代に付き合って彼女が口癖だった言葉。

「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいんじゃない?」

別れた後も、何故か手紙のやり取りはしていた。

でも、ある時からぱったりと手紙は届かなくなった。

『忙しいのかなぁ?』

なんて、勝手に思っていた。

しかし、最近高校時代の同級生から聞いてしまった。

元カノは、2年前に白血病で亡くなったと……

享年20歳だったそうです。

どうやら病室で病と戦いながら、手紙を書いてくれたそうだ。

もっと早く知っていれば良かった。

『何で教えてくれなかったのか?』

そう考えると、とても悔しいし悲しい。

でもあいつが生きれなかった分、オレが生きなきゃダメだ。

この先真っ暗だけど、進まなきゃ。

挫折もあるだろうけど、立ち止まったら彼女に言われてしまう。

いつもの言葉。

「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいんじゃない?」って。

彼女からの最後の手紙に、こう書いていた。

たくさんの思い出をありがとう。

高校3年間で見つけた宝物……

それはあなたです。

愛する事が上手な男性になってください。

いつまでもあなたらしく……

笑うことを忘れないでね?

あなたの人生はこれからです!

あなたなら出来るよ。

自分の『生』を精一杯、輝かせてください。

あなたは私の理想のど真ん中だった。

こんな出逢いはもうないでしょう。

あいつからの手紙を、久々に読み返して号泣してしまった

そして決めた。

もう後ろは振り向かない。

オレは自分の信じた道を行く。

オレの背中を押してくれてありがとうな。

おまえの分まで生きて、笑って、幸せになります。

皆さんも立ち止まっちゃダメだよ。

恐れるものはなにもないんだから。

時間と共に前に進めばいい。

きっとこの先には自分の信じた未来が待っているから。

Just be as you are

~あなたらしく生きてください~

発生から一年。

2019/07/06

平成最悪の水害となった西日本豪雨は6日、発生から1年。
死者は災害関連死を含め275人に上り、広島、岡山両県で計8人が行方不明。
令和は災害の少ない時代であってほしいものです。
ハジ→「 生きる。」
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お母ちゃんのシワのお話。

2019/07/01

今日珍しく俺は母ちゃんを外食に誘った。

行き先は昔からよく行く馴染みのラーメン屋だった。

俺は味噌大盛り、母ちゃんは味噌並み盛りを頼んだ。

「昔からここ美味しいのよね」

って、柄にもなく顔にシワよせて笑ってたんだ。

ラーメンが出来上がると、俺も母ちゃんも夢中で麺をすすってた。

あんまりにも母ちゃんがニコニコしながら食べてるもんだから、

俺もつられて笑っちまったよ。

しばらく経って、ラーメンを食い終わった俺はふと母ちゃんの方を見たんだ。

ラーメンの器に浮かぶチャーシューが一枚、二枚、三枚・・。

そのチャーシューを捲ると麺がまだ沢山余ってた。

母ちゃんは俺の方を申し訳なさそうに見て

「ごめんね、母ちゃんもう年だから。ごめんね」

と繰り返してた。

「んなもんしゃーねーべ」

と言うと、俺は母ちゃんの残したラーメンをすすった。

そういやガキの頃、よく無理して大盛り頼んで、結局食べきれなくて

母ちゃんに食ってもらってたっけ。

いつの間にか立場も逆転。

あんなに若かった母ちゃんの顔も今じゃシワだらけで、背丈も頭一個分違う。

そのシワの数程今まで散々迷惑掛けたんだろうなって思うと

悔しさと不甲斐なさで涙が出てくる。

母ちゃん、こんな俺を今まで育ててくれてありがとう。

俺、立派な社会人になるわ。

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母さんのフリのお話。

2019/06/10

結構前、家の固定電話に電話がかかってきた。

『固定電話にかけてくるなんて、誰かなぁ』

と思いながらも、電話に出てみた。

そしたら、

「もしもし? 俺だけど母さん?」

と相手が言ってきた。

相手は、俺より若そうな男の声だった。

俺はオレオレ詐欺だと判断した。

何より自分を「俺」と言ってるのが決め手だった。

普通ならそこで「違います」と言って切るのが良かったのだろう

けど、暇だったし相手をおちょくってやろうと思った。

それで、下手な声真似で

「ああ、あんたかい?」

と言ってみた。

バレるかと思ったけど、不思議とバレなかった。

相手は話を続けた。

「やっと就職先決まったんだけど」

と言った。

俺は『このまま金請求される流れだなあ』

と思いながらも話を聞き続けた。

「母さんも一緒に仕事探してくれてありがとう」

と言ってきた。

俺はふと思った。

オレオレ詐欺にしては、話を制定し過ぎている。

母さんが仕事探してくれたかなんて、分からないはず。

しかし俺も深くは考えず、話を聞き続けた。

相手は、ひたすら母さんとの思い出を語り続けた。

途中で「聞いてる?」と言ってきたから、急いで声を作って返事をした。

『仕事が決まっただけでこんなにも語るか?』と思った。

でも相手は、楽しそうに話を続けるんだ。

一時間近く経ち、相手は

「ああ、もうこんな時間か。また明日かけるね」

と言い、電話を切った。

その日、俺は不思議な気持ちでいた。

次の日の午前10時頃、電話がかかってきた。

やはり昨日の人で、

「これから仕事に行って来るよ」

と言う。

俺は何故か分からないが、

「うん、頑張ってね」

と言った。

午後10時くらいだったか、また電話がかかってきた。

その日も延々と思い出話を語っていた。

ただ、昨日と違ったのは、口癖のように

「あの時は…」

を繰り返していた。

俺はその後、寝てしまっていた。

次の日(日曜日)の朝、また電話がかかってきた。

「昨日も長々と喋ってごめんね」

と言い、また話をし始めた。

俺が思ったのは『よくこんなに喋れるなあ』ということだった。

その電話で、思い出話を終えたように話し終えた。

「じゃあまたね」

と言い、相手は電話を切った。

その後、電話はかかってこなかった。

何だか寂しい気持ちになった。

次の日起きたら、留守電が入っていた。

聞いてみると、

「昨日まで母さんのふりしてくれて、ありがとうございました。

お母さんが生き返ったみたいで、本当に楽しかったです…。

でも昨日、僕はずっと誰かに頼って生きてるんだなと実感しました。

これからは、一人で生きて行けるようにしたいと思います。

こんなくだらない会話に付き合ってくれて、本当にありがとうございました」

何故だか、ポロポロと涙が溢れてきた。

俺も、一人で生きなくちゃな。

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お兄ちゃんのお話。

2019/05/31

この間、友人の娘の結婚式に出席した。

私と友人は高校からの友達で、かれこれ30年以上の付き合いで、その娘の
事も知っている。

その子の結婚式という事で電話が来て出席する事にした。

しかしその子、本当は友人の娘ではなく、友人が20歳の時に生まれた妹だ。

なぜ妹を娘としていたのかと言うと、友人が21歳の時に両親が事故で他界。

家族は兄妹二人となり、親の居ない家族として育てるよりも、片親ではある

が父親の居る家族として育てた方が妹のためにもなるのではと、彼なりに判
断したからである。

当時その事で友人から相談された時、私は凄く反対した。

確かに妹の事を考えればそれが良いのかもしれないが、お前自身はどうなる
のか?

21歳やそこらで子供一人、しかも片親として育てる事は、幾ら何でも無理が
あり過ぎる。

母親の事を尋ねられたらどう答えるのか?

そもそも戸籍を見られた際に気が付く。

祖父の元で育ててもらった方が良いのではないか?

それに友人自身の将来の結婚などの事もどうするのか?

それらの事を友人に尋ねると、友人は父親母親方の祖父は既に病気で他界
親戚に預けるのも嫌。

それ以前に自身、両親が他界し辛い時に妹の笑顔に救われた。

この子が無事育ってくれるのならば、自分の幸せは二の次でも構わない。

そう言われたら私自身何も言い返せず、ただ

「辛い道なのかもしれないが、頑張れ」

としか言えなかった。

それから友人は家事と仕事、妹の育児とで一生懸命だった。

私も「何か手伝える事はないか?」と時折聞いてはみたものの

酒に付き合い話を聞くぐらいしか出来る事は何もなかった。

私の知る限り、その子が友人が父親ではなく兄という事を知って

いる様子はなく、また友人からそのような話を聞いた事もなかった

ので、上手く行っているのであろうと思っていた。

その子の結婚式も順調に新郎の会社の方、友人のスピーチなど全て
が順調に進んでいた。

そして新婦が手紙を読み始めた。

よくある内容の父への手紙である。

「お父さん、今まで本当にありがとう」

そう言って娘さんは泣いていた。

泣きじゃくっていた。

しかしそこで事態は変わった。

娘が一向に続きを読まないのである。

そして首を横に振りながら何か訴えている。

何が起こったのか解らず、周りはざわつき始めた。

次の瞬間、彼女の口から

「お兄ちゃん」

という言葉が出てきた。

私は口から心臓が飛び出るかと思った。

きっと友人もそうに違いない。

何せ顔色が一瞬にして変わっていた。

彼女は全て知っていたようである。

何でも高校生の時、書斎を整理している際に偶然友人の日記を見つけ読んだ

らしく、その時に自分が娘ではなく妹である事を知ったようである。

彼女は言葉にならないほど、泣きながら友人に感謝の言葉を言っていた。

そしてそれと同時に謝罪もしていた。

自分のせいで兄の人生を狂わせてしまった。

本当にごめんなさいと何度も謝っていた。

友人は、

「それは違う。俺の人生はつまらないものじゃない。

お前がこんなに大きく育ってくれた。

それだけで俺には十分だ」

そう言っていた。

俺も自分の事ではないのにも関わらず涙が流れていた。

そうして周りから拍手が送られ、何事もなかったかのように式は
進んで行き、結婚式は終わった。

私は友人とその後、居酒屋へ行き酒を飲みながら話をした。

話をしながら友人は妹の事を思い出し、涙を流していた。

私はその時、友人に「お疲れ様」と言ってやった。

友人は笑いながら「いえいえ」と言い泣いてた。

友人が今一番楽しみにしているのは、孫が生まれる事らしい。
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