玉屋ブログ

3.11

2019/03/11

あの日から八年・・何ができただろう。

3.11

「母の匂い」のお話。

2019/03/07

その先生が5年生の担任になった時、一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても

好きになれない少年がいた。

中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

ある時、少年の1年生からの記録が目に止まった。

「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。

間違いだ。

他の子の記録に間違いない。先生はそう思った。

2年生になると、「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。

3年生では「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りをする」。

後半の記録には「母親が死亡。 希望を失い、悲しんでいる」とあり

4年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力をふるう。」

先生の胸に激しい痛みが走った。

ダメと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生き抜いてる生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。

先生にとって目を開かれた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげるから」。

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。

授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。

少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった。

少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。後で開けてみると、香水の瓶だった。

亡くなったお母さんが使っていたものに間違いない。

先生はその1滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。

雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

「ああ、お母さんの匂い!今日はすてきなクリスマスだ」

6年生では先生は少年の担任ではなくなった。

卒業の時、先生に少年から1枚のカードが届いた。

「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで出会った中で一番すばらしい先生でした」

それから6年。

またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。
おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」。

十年を経て、またカードがきた。

そこには先生と出会えたことの感謝と父親に叩かれた体験があるから

患者の痛みがわかる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。あのままだめになってしまう

僕を救ってくださった先生を神様のように感じます。

大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、5年生の時に担任してくださった先生です」

そして1年。

届いたカードは結婚式の招待状だった。

「母の席に座ってください」と1行、書き添えられていた。

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初恋の人のお話。

2019/03/06

初恋の人が亡くなりました。

初恋で初めての彼氏で、私も若くて我儘放題で、悔やまれることばかりです。

ある日、突然「別れて欲しい」と言われ、意地を張って

「いいよ」

と言い返してしまって。

半年後に突然電話があった時も、強がって「彼氏ができて幸せ」だと伝えた。

嘘。

大嘘。

彼氏なんかできていなかった。

それから約一年後、彼の友人から連絡が来た。

彼が肝臓癌で亡くなったそうだ。一年前に。

一周忌になったら私に連絡して欲しいと遺言を残していたらしい。

私に遺書を残していて、そこには、

『こんな別れ方しかできなくてごめん。幸せになって欲しい。愛してる』

と書いてあった。

どうして一人で全てを抱え込んで死んでいったのか。

どうして一緒に病気と闘わせてくれなかったのか。

どうして私に本当のことを言ってくれなかったのか。

色々なことを聞きたくて仕方がなかった。彼を責め立てたかった。

あれから二年経ち、ようやく心の整理が付いた。

彼が病気を知らせなかった優しさも理解できるようになった。

でも頭では解っていても、まだ感情がついて行けない。

一生私は彼を忘れないだろうし、彼に色々問いかけてしまうと思う。

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もう一度だけで良いから会って優しくしたい。愛してるって言いたい。

あの子が教えてくれたもののお話。

2019/02/14

子供が外に遊びに行こうと玄関を開けたとたん

みはからっていたのか猫は外に飛び出していってしまいました。

そして探して見つけ出した時にはあの子はかわりはてた姿になって
しまった。

私はバスタオルにあの子をくるみその場で泣き崩れてしまった。

自転車で通りすぎる人、横を走る車、みんなが止まり

「どうしたの?大丈夫?」と声をかけてきてくれた。

でも、その声にも答えず私は声をあげてあの子を抱きかかえて泣いた。

まだ体があたたかったことが、悔しかった。

毎朝、あの子はきまった時間にパパを起こし、えさをねだるのが日課であった。

パパの眠い目をこすりながらも、おねだりするあの子にえさをあげてから朝の一服をする。

あの子が死んだ次の日の朝、パパはいつもの時間に起きてきた。

そして、ソファーに座りたばこに火をつけた。今日は足にまとわりついてくるあの子がいない。

パパの背中がさみしそうで、また涙がこみあげた。

あの子はいつも長男と一緒に二階に上がり長男のベットで一緒に寝ていた。

あの子が死んだ時、呆然としていた長男が、ベットで夜泣いていた。

私は声をかけてあげることができなかった。

親として悲しんでる子供をなぐさめてあげなければいけなかった。

でもその長男の姿を見た私はその場でうずくまって声を殺して泣き崩れてしまった。

食事の用意をしていても、掃除をしていても、涙が勝手にあふれてくる。

泣いている私に息子は、「次はどこ掃除する?手伝うよ」とやさしく声をかけてくれた。

「ママが隊長で、僕は副隊長になって掃除しようっ!」

泣きっぱなしでぶさいくになっている私は、

「隊長ばっかで部下がいないじゃん」とぐしゃぐしゃの顔で笑った。

あの子が死んでから初めて笑った。

くよくよしていたらいけないことを息子が教えてくれたようでなさけなかった。

今日で、もう泣くのは終わりにしよう。

あの子とのいっぱいの思い出を胸にしまい、今日からいつものママにもどるからね♪
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小2の娘がバイオリンを習いたいと言い出したのお話。

2019/02/04

昨夜、嫁とケンカした

きっかけは些細なことで、小2の娘がバイオリンを習いたいと言い出したこと

嫁は「本人がやりたいなんて言い出すのは珍しいから、習わせてあげたい」

俺は「どうせ思いつきだろ、ほっといたら三日で忘れる」

まぁ、俺はその日仕事でトラブルがあってイライラしてたっていうのもあったんだけどね

最終的に「俺は仕事で疲れてるんだから黙ってろ!」と思わず怒鳴ってしまい、終了

翌朝、俺も嫁も険悪なムードのまま、二人とも仕事に出た

仕事から帰ってきたとき、嫁はまだ泣きはらした目をしていた

なんとなくバツが悪くなって俯いてしまったとき嫁が

「あ…違うの。あのね、ちょっとこれ見て」と新聞の切り抜きを俺に渡してきた

それは「DM封入のバイト」の募集記事で「封筒に紙を入れるだけの簡単な仕事です!」と書いてあった

俺「これがどうかしたの?」

嫁「今日ね、この会社から電話があったの」

俺「?」

嫁「○美(娘)がね、この会社に働きたいって電話したんだって」

俺「はぁ?」

嫁「先方が声も幼いし、おかしいと思って○美に連絡先を聞いてうちに電話をくれたの。

○美に確認したら…(ここらへんで涙ポロポロ流しだした)…

○美がね、『ママとパパ、ケンカしてるのが自分のせいなのがわかったからいやだった。

だから、私も働いてパパのお仕事の大変さをわかりたかったし、お金も稼げるし

そしたらバイオリンもならえるし、パパもママもケンカしなくてすむから

一番いいと思ったの』って言うの…」

気がついたら俺も泣きそうになってて、嫁が「ごめんね」なんて言うもんだから、余計に泣きそうになって

顔あげたら、ちょうどドアから○美がこっちをこっそり覗いてた

俺は○美を部屋にいれ、盛大に説教をした

お前は働かなくていいんだ、つーか、勉強しろ、その代わりママとパパはできるだけケンカしないようにする

バイオリンは習ってヨシ、ただし、途中で止めるとかいいだすな判ったか!…とね

でもさ、説教しながら、俺、泣いてんの

こんな小さい娘に気をつかわせるほどピリピリしてた自分に後悔しつつ

こんな良い娘に育ってくれたことを感謝しつつ、涙が止まらないんでやんの

いやー、うちの娘は世界一の良い娘だ。マジそう思う

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お父さんは偉いのお話。

2019/01/28

お父さんは偉い

今日マックで、隣の席に小さい女の子とずいぶん若い父親の二人連れがいた。

「○○はお父さんのご飯とハンバーガー、どっちが好き?」

と父親が問うと、女の子は

「お父さんのご飯!」

と即答。

それを聞いた父親が申し訳無さそうに

「毎日ちゃんとしたご飯作ってあげられなくてごめんね」

と言うと、女の子は一生懸命こんなことを言った。

「でもお母さんは、お父さんのこと偉い偉いって言ってるんだよ。

だってお母さんはずっと見てて、○○が頑張ってたら偉い偉いって言ってるんでしょ?

お父さんはいっぱいいつも頑張ってるから、偉い偉い偉いなんだよ」

それを聞いた父親は目頭を押さえて、涙ぐんでるようだった。

俺も涙ぐんだ。
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