最先端の乾電池
水や保存食、防寒シートや医療キットなど、袋に入れておきたいものはたくさんあるけど、欠かせないもののひとつが
乾電池。
懐中電灯やラジオ、ケータイの充電など、災害時に重要な電気製品を利用するためには、なくてはならないものです。
ところがこの乾電池、長期間保管していると性能が劣化してくる。
メーカーの推奨する保存期間は3年程度で、あまりに長期間放置していると液漏れを起こすこともありますよね。
電池の性質上、仕方ないこととはいえ、もっと保管に気を使わずにすむとうれしいのになぁ・・・と思っていたら、そんなニーズにぴったりな電池が登場しました。
しかも、なんと「水」によって発電するという不思議なシロモノ。この電池、日本協能電子が発明した「NOPOPO」という製品で、未使用の状態なら20年間も保管可能だそうだ。
使う際は、電池を覆っているフィルムを取り除いて、付属のスポイトで電池の+電極付近に開いている穴から、水を入れるだけ。
これで、通常の単3電池と同じ1.5Vの電圧が発生するので、懐中電灯やラジオなどに使用できるとか・・
1回の注水によって発生する電力は、動かす電気製品によって異なるが、懐中電灯なら6時間くらい使用できる。ただし、電流は通常の電池よりも小さいので、大きな電力を必要とする、デジカメなどのデジタル機器は動かないことがあるそうです。
さらに驚くのは、注入する液体は水がベースならば、何でもよいという点。
ジュースやお酒といった飲み物だけでなく、いざというときは唾液や尿でもOK。
まさしく非常時のための電池が出来たそうです。
これならば、どんな心配性の人でも安心して保管できますね。
ただし、ひとつだけ心配なのは、20年後にも単3電池を使う家電製品自体が残っているかどうか・・・まあ、それこそ杞憂かもしれませんが…。
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