期待の星
プロ野球の今年のドラフト会議で広島東洋カープに指名され、来年から入団する新人選手の発表会見が13日、広島市内で開かれた。今年は初めて会見にファンを招待。ファンや家族が見守る中、広陵高出身の野村祐輔投手(22)=明治大=ら8人の新人選手が「日本一を」と活躍を誓った。
例年なら報道陣や新人選手の家族ら関係者だけが参加する入団発表会見だが、今年は初めてファン倶楽部の会員を招待。5千人を超える応募の中から選ばれた98人が会見に参加した。
会見では、野村投手が「いずれはプロ野球を代表する選手になりたい」と笑顔を見せると、広陵高でも同僚だった土生(はぶ)翔平外野手(22)=早稲田大=は「何かの縁。2人で日本一に貢献できるようになりたい」と意欲をみせた。
また、名内野手だった野村謙二郎監督の現役時代の印象を聞かれた菊池涼介内野手(21)=中京学院大=が「少し記憶にありますが…」と答えたのに対し、野村監督が「そういう世代になったのかな」と返し会場の笑いを誘ったり、塚田晃平投手(22)=早稲田大=が「津田(恒実)投手の姿を自分にかぶせてもらえるようにがんばりたい」と話しファンを沸かせるなど、会場は終始和やかな雰囲気だった。
東京から会見のために広島へ来たという埼玉県川口市の会社員、(26)は「選手を身近に感じた。今年の新人選手には特にがんばってもらいたい」と話していた。