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お爺さん

玉屋ブログ

昨年のことです。
支店での事なのですが。
支店に着いたら、亡くなったおじいさんの横におばあさんが座っていました。そのお婆さんは数年前からアルツハイマーにかかり、お爺さんが誰だかわからなくなっていました。
話によると、昔はお婆さんとお爺さんはホント仲がよく、足の悪いじいちゃんをいつも心配していた優しいお婆さんだったそうです。
今は愛しい人の死さえもわからなくなっておられました。
涙も流さずこの人は誰なの?
と繰り返すお婆さん。
その現実にご家族の方は涙ポロポロで泣いていました。
お爺さんの葬儀が終盤になるとお爺さんの棺にお花が入り、お別れも終わり蓋を閉じました。
その瞬間、お婆さんはは突然思い出したかのように「おじいちゃん。おじいちゃん。」
とお爺さんの棺に泣きながらすがりつきました。
ご家族も、私たちはびっくりしたと同時に涙が止まりませんでした。
おばあちゃんはおじいちゃんを最後の最後に思い出したんだね。
例え一瞬でもおじいちゃんとの時間を思い出してくれたことをじぃちゃんはきっと喜んでるよ。
そうだよね?おじいちゃん。
と、ご家族の声
私たちも時間が止まったかのように、ただただ見守ってお送りいたしました。
夫婦の絆を感じた一瞬でした。

 合掌

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