つなぐ:被災地-広島 細く長く支援続け大きな力に
OPERATIONつながり代表 高橋大海氏
「震災の経験を包み隠さず話してもらえると『信頼されている』と感じますね」
東日本大震災発生直後の昨年3月末、在籍する広島大大学院国際協力研究科の仲間約10人で「OPERATIONつながり」を設立したそうです。
被災地でボランティア活動をする「つながり隊」は、これまで4回派遣し、自身は12月の第2次派遣に加わり、宮城県内3市町で、被災者との交流会や世帯訪問などの活動に従事されました。
「精神的支援へのニーズは不変。『(被災地と)細く長くつながること』が私たちのポリシーです」。
大阪府岸和田市出身。
中学生の時に阪神大震災(95年)を経験し、被災者が仮設住宅で孤立する現実を知った。
「被災者は遠い広島から来た学生と話すことで、精神的に和らげると実感しています」
「つながり隊」は被災地までの交通費などを大学からの支援に頼っていたが、4月からも費用を自分たちで賄うなどして活動を継続するそうです。
「震災から1年がたち、広島で人と人のつながりを作ることが大事と気付いた」。
今後は東広島市社会福祉協議会と連携して高齢者や障害者を支援したり、広島に避難した人たちとの交流などに力を入れたいという。
「震災で『つながり』の大切さが見えた。
広島で人と人のつながりを強くできれば、防災、減災になるし、何が起きても大きな力になる」