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おばあちゃんのお話。

玉屋ブログ
数年前の1月、婆ちゃんが死んだ。 母方の婆ちゃんは家が近いから小さい時からご飯作ってもらったり遊びに行ったり旅行行ったりしてたケド、父方の婆ちゃんは車で行く距離に住んでいたので盆と正月くらいしか会わなかった。 あんまり会わなかったことや、シワの多かった事もあり小さいころから少し不気味なイメージがあった。 でも僕が高校入学した時、体調を崩して入院した。癌だった。 その頃から忙しいクラブの間をぬって父と見舞いにいった。 ボケが始まっていたが、僕の顔を見るとしきりに僕の名前を呼んで手を握ってくるのだった。 最初はそれが恥ずかしかったが、だんだん当たり前になってきた。 でも高校2年の春、叔父から連絡があり長くて1年と言われました。 そこからは出来るだけ見舞いに行きましたが昔は太っていた婆ちゃんが見る度に痩せていき足は棒みたいになってまし た。 同時に手を握っても名前を呼んでもらえなくなり僕が名前を言うまで誰かわからない状態になりました。 その年の正月、滅多に揃わない僕たち孫、曾孫が揃いみんなでお見舞いに行きました。 その時、いつになく強く手を握りながら僕の名前を連呼しました。 僕は涙が止りませんでした。 明らかに死期がせまってました。 またくるからと言ってその日は帰りました。 それからちょうど1週間後、夢に婆ちゃんが出てきました。 昔のように太っていて愛用の杖をつきながら道の反対側から笑顔で手をふっていました。 ?目がさめると妹が婆ちゃん亡くなったと報告に来ました。 その時はやっぱりと思ったのですが亡くなった婆ちゃんを見ると、また会いに行くとゆう約束を守れなかった事が心残りになり 謝り続けました。 それからお葬式も終わり落ち着いたころ父に夢の話をしたところ全く同じ夢を見たと言ってました。 きっとお別れを言いにきたのだろうと思います。 もぅすぐ一周忌になります。 婆ちゃんみんな守ってな。
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