これが極楽浄土…
世界遺産の平等院(京都府宇治市)は、境内のミュージアム鳳翔館に設置している国宝・鳳凰(ほうおう)堂内部の実物大模型の柱や梁(はり)を創建時(1053年)の極彩色で再現し公開した。
19日から一般公開する。
鳳凰堂内の柱と梁を蛍光エックス線などで調査。
極彩色の装飾を復元模写し、印刷した塩化ビニールシートを模型に貼り付けた。
楽器を奏でながら舞う菩薩(ぼさつ)、緑や紫の鳳凰などが、阿弥陀如来(あみだにょらい)が描かれていた扉とともに鮮やかによみがえった。
模型は、正面扉がある鳳凰堂東半分の内部で、幅11メートル、高さ5メートル。今回の柱と梁の再現で、極楽浄土の世界を表現した堂内部が完成した。
神居文彰住職は
「平安人が理想にした浄土世界を立体的に体感できる」
と話している。
実物を見てみたいものです。