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おばちゃんのお話。

玉屋ブログ

おばちゃん

私の母には妹がいる。

本当に友達みたいにいつも仲が良かった。

妹夫婦には子供が出来ず私が小さい頃には、うちの父があまり遊びに連れてってくれなかったのもあり、第二母とか言ってた。

優しさもあり厳しくもある人だった。

そんな私も中学になり遊びが楽しくなって、学校すらいかなくなった。その時にはいつもうるさく叱られた。もちろん聞く気もない

私は『はいはい』だとか適当に返事をする。

内心『うるさい!うざい!』とか思って会うのすら嫌だった。

私が17の時そんなおばちゃんが乳癌になったって聞いた。あまり病気の事なんか良く分からなくて、どうせ手術で治るし~って感じで深く考えもしなかった。

手術も終わって徐々に回復し元気になったのに、母から今度は転移したって聞かされた。

色々な病院に行ってたみたいだけど、私はまさに遊び盛りの時期。本当に無関心だった。

母は看病に専念する毎日。

母は家に帰ると今日はど~だったとかおばちゃんの様態を話してくる。

でも段々看病に疲れてるその様子が伝わってくる。私も一回ぐらいお見舞い行かなきゃって思って家族でお見舞いに行く事にした。

お見舞い行って唖然と・・した。

抗癌剤で髪の毛も抜け落ち綺麗なおばちゃんの姿とは別人。

言葉も上手く喋れなくなってる。

たまたま寄ったロッテリアのシェークを一生懸命口動かして『ちょうだい』って言うの。

そんなおばちゃんを見て、正直予想もしてなかったおばちゃんの姿、悲しさと、なんだか怖くなって病室に居られなかったの覚えてる。

それからしばらくしてある朝、病院から連絡があり他界しました。

通夜に葬式…こんな時こそ母を支えなきゃと葬式では涙をこらえた。

その夜布団の中で号泣だったけど。

小さい時『おばちゃんが年とったら面倒見てね』って言ったよね。

実現できないじゃん。

本当にすごく好きだったよ。

病院生活1人で孤独で怖かったよね。

救えなくてごめんね。

?今は後悔でいっぱいです。

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