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被災地へ視察⑥

玉屋ブログ

--東日本大震災から1年半が過ぎました。復興の状況は・・・
続き・・・・

学校をすぎていくと・・・宝来館という旅館に着きました。

宝来館は、釜石の海岸の一段高い場所に建っているため、津波のときの避難所に指定されていました。

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しかし、地震のあと女将さんは、「虫の知らせ」のような霊感に導かれて、宿泊していた旅行客と従業員を、ホテルの裏山に登らせて避難したのです。

しかし、女将さんは、まだ津波の襲来に気づいていない近所の人たちに知らせるために、いったん登った裏山を下りて避難するように知らせて回っていたのです。

そこに津波が…。

いちばん後ろにいる人は、最初、ノンビリ歩いていましたが、女将さんの悲鳴に突き動かされるように、しまいに全力疾走で走ってきます。
女将さんの絶叫が、その人の「避難スイッチ」を入れたのです。

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裏山でその様子を見ていた人たちは、てっきり、女将さんは波に飲まれたかと思っていたようです。
ところが、腰まで海水に浸かり、少し流されたものの、自力で山に這い上がってきたのです。
女将さんも含め、近所の人たち、宿泊客、ホテルの従業員、全員、無事でした。

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この穏やかな海が突然恐ろしい化け物と化したようです。  NEXT

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