じぃちゃんへのお話。
私はおじいちゃんが大好きだった。日曜は必ず兄の野球についていく両親。
でもおじいちゃんが日曜は必ず朝からスーパーに連れていってくれた。
お母さんには内緒で大好きなお菓子をかってもらったり、洋服やアクセを買ってくれた。
私の好物の『チョコパイ』をいつも床の上でジュース飲みながら一緒に食べてた。
私は成長するにつれ、自然とおじいちゃんとお出かけも一緒にお菓子を食べる事も少なくなっていった…
それから何度か具合が悪くなって寝たり起きたりしてたけど私が高校2年生の頃結局入院することになった。
初めは原チャでお見舞いもいったりしてた。
でも体育祭の応援団の練習やバンドの練習、修学旅行がかさなりお見舞いにいけなかった。
少し荒れていた時期でもあって、友達と朝まで遊んでたりもした。
そんな日だった。
早朝兄から電話があり
『じいちゃんがしんだ』
と連絡がきた。
私はお金も持たず遊んでたので始発に乗り兄に駅まで迎えにきてもらった。
『うそだよね?』
と兄にいった。
兄は無言だった。
家につき、着々とお通夜の準備がすすんでいた。
あまりの悲しさに
『なんでお見舞いいかなかったんだろう』
とか後悔で溢れてた…
それから四年して私は父親がいない子供をうんだ。
産んだ日疲れて寝ていると夢におじいちゃんが出た。
夢の中でおじいちゃんとスーパーにいってお菓子を選んでた。
すごく嬉しかった。
その三年後私はようやく素敵な旦那サマと出会えて結婚した。
二人目を産んだ。
やはりその時も夢におじいちゃんが出て来てスーパーにいた。
あの『チョコパイ』を買ってくれた。
おじいちゃんは私を見守ってくれてるんだなぁっておもった…
ありがとう。
お見舞い行かなくてごめんね。
これからも私達家族を見守ってね。
会えたら夢でもいいから会いに来てね。