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小学校6年生の夏

玉屋ブログ

今19才で
小学校6年生の夏にお母さんを亡くしました。
お母さんがなくなったその日のことを私はよく覚えていません。
ただ”しんどい”と言って仕事から帰ってきていたお母さんが、それでも作ってくれた晩ご飯だけ覚えています。

このあと救急車で運ばれ意識が戻らないまま一週間がたちお母さんはなくなりました。

私の家はシングルマザーで、母と兄と私の三人家族でした。
6才離れていた兄は高3で一人暮らし出来る年齢だったため、家を出ました。
1人になった私は、おぢいちゃんと親戚のおぢさんが引き取ってくれました。

父親は生きていて何度か会ったこともあります。
お母さんの入院中もお葬式も来てくれました。

でも私を引き取ってはくれませんでした。

その理由をお母さんがなくなってから親戚のおぢさんに聞かされました。

父親には家族がいて、私とお兄ちゃんは「愛人の子供として生まれてきた」と…
だから戸籍にも普通なら”兄弟”と書かれるところが”女、男”なんだと…

お母さんも亡くなり、お兄ちゃんも出て行き、父親も引き取ってくれず。。

こんな話を急に聞かされた私は、自分が生まれてはいけなかったのかと悩みました。

毎日夜になっては1人で泣いて、いい子になるからお母さん戻ってきて…会いたい…と思いました。

それからつきひがたって、中学を卒業し、家を出、彼氏と同棲というカタチで生活してきました。今もです。
身内ぢゃなくて、彼や友達仕事場の人たちに、ほんとにお世話になりました。

今の環境は落ちついています。
高卒くらいは必要と思い学校に通っています。
来年卒業予定です。
仕事も併用して週4~6は働いています。
車の教習にも通っています。
同棲なのでもちろん掃除洗濯家事もしています。

1年があっというまに過ぎていきます。
お母さんが死んでから八年がたちました。

どんなに悲しくても”時間が解決する”というスレや記事をよく見ます。

けれど八年たった今でも悲しくて涙が溢れる夜があります。
友達のお母さんをみていいな、と思います。

時間が解決はきっとないと思います。

逆に時間を重ねるごとにお母さんという存在の大きさにきずきます。

女性になっていくにつれてお母さんが尊いです。

これから結婚子供、女性としての人生を送る中で、不安なことや悩みがたくさんあります。

子供のことは義母にも相談出来るでしょう。

でも旦那さんの愚痴や義母の愚痴は、義母には言えないです。
やっぱりお母さんにそばにいてほしいです。

なにがあっても自分の味方。その存在は大きすぎます。

今でも会いたいです。
声が聞きたいです。
もぉお母さんの声が思い出せません。
抱きしめてほしいです。
20才になる私を見せたいです。

夢でいいから会いたいです。

もう一度だけ会いたいです。

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