お節料理の縁起由来
金団-きんとん
その黄金色にあやかって金銭に不自由しないようにとお節料理に加えられました。その昔は貴重品だった砂糖をたっぷり使うことも、お正月ならではの贅沢でした。
なます
大根の白は、宮中の『歯固』の儀にも使われる神聖な色。人参の紅との取り合わせで安泰を意味する縁起ものとされています。地方によっては干し柿やイクラを加える所もあります。
黒豆-くろまめ
元旦に雑煮をいただく前に、一年の邪気をはらい、無病息災を願って屠蘇(とそ)といっしょにいただきます。”まめ”(丈夫)に暮らせるようにという縁起に因(ちな)んだものです。
結昆布-むすびこんぶ
千代結びにした昆布を、元旦の朝、最初にいだだく大福茶や雑煮に添えます。結びを”睦び”に、また昆布を”喜ぶ”にかけた語呂合わせで縁起をかついだものです。
開牛蒡-ひらきごぼう
ごぼうを軽くたたいて平たくし、酢であえたもの。”運が開ける”にあやかった縁起ものです。京都をはじめ、西日本一帯のお節料理としてよく用いられます。
開豆-ひらきまめ
水煮して大きくもどした大豆を、新年の祝膳に添えます。これも”まめ”に暮らせて”運が開ける”という語呂合わせの縁起ものとして、開牛蒡とともに膳に添えていただきます。